【初心者中級】FXトレード学習:トレードの方法実践編

 

FXトレード実践編:
為替相場の”波の形”について解説する【FXトレード学習中級編】です。

  • いろいろな為替相場に対応出来るようになるには?
  • 実践と検証が出来るようなるには?
  • 相場の強弱を判断できるようになるには?

このような疑問について、絶対覚えておきたいFXトレードの方法として、初心者でも分かりやすく、シンプルにまとめていきます。

本記事を読む価値
  • 負けやすく、勝ちやすい相場の形が分かるようになる
  • FXトレードの”実践と検証”が出来るようになる
  • 実践で使える”波の形”が分かるようになる
  • FXでの利益に手ごたえを感じることが出来る

 

本記事の内容

 

【初心者中級】FXトレード学習:トレードの方法実践編

 

FXトレードを行う上で必ず覚えておいてほしいことは、”相場の波”です。

この”相場の波”を把握してトレードが行えると、どのような相場でも対応できる柔軟なトレーダーになることが出来ます。

例えば”手法”というものは、実践と検証により、自分の立てた仮説(型)にハマればゴールとなります。
つまり、型にハマらない相場では、”手法”は役に立ちません。

では、どのような知識が様々な相場に対応でき、状況を理解することができるトレーダーになれるのでしょうか。

例として…
「1時間足で明確なダブルボトムが発生して、戻り高値を終値で抜いてきた。さらに4時間足では、ちょうど押し目候補だったので5分足でプライスアクションを見て切り下げラインを抜いたところでエントリーした」

…今読者の方は、上記の内容が外国語のように聞こえているかもしれません。

 

ですが、本記事を読み終わったころには、あなたもこういった相場の解説が出来るようになっています。

このような解説が出来るということは、しっかり相場の状況が把握できているということです。

相場の状況を把握することが出来て初めて”実践と検証”が行えると覚えておきましょう。

そしてこの知識は、ことFXだけでなく、”相場”と名の付くものにはこの波の形は当てはまります。

あなたがもし、これからFXだけでなく、数多くの投資を行ってみたいと思っているのなら、本記事は必ず役に立つ内容となります。

 

相場の形は”N”で形成されている

相場の波の形は、大小様々ですが、”N波動と逆N波動”によって形作られています。

アップトレンドでは、”N波動”が続き、ダウントレンドでは”逆N波動”が続く、そしてレンジ相場では”N波動”と”逆N波動”が、交互に発生していると覚えておきましょう。

※この”N波動”は、5分足でも、4時間足でも共通に発生しておりますが、形や、トレンド等をしっかり判断できるのは、波形が大きい長期足での判断となります。

 

補足POINT

① N波動=戻り高値を上抜く形
② 逆N波動=戻り安値を下抜く形

 

「まだよくわからない」

と思われる方もいると思いますので、一度実際の為替チャート画面から、解説します。

 

 

この図では、アップトレンドの始まりから終わりまでを4時間足チャート画面にて表示しています。

  • オレンジの波形で、三角持ち合いを上抜いてアップトレンド(赤の波形)が始まりました。
    ※三角持ち合い
    高安値ともに値幅が縮まってレジサポラインが三角に形成されている形。
    相場がブル(買い)かベア(売り)かでもみ合っている為発生している。
    (この後再び解説します。)
  • アップトレンドは、安値を切り上げて上昇しています。
    この時、アップトレンドの安値ラインが”サポートライン(支持線)”となります。

    ※サポートライン
    トレーダーが意識するラインの1つ、サポートライン付近では、買われやすくなっているが、抜けた場合は、”損切”により、価格が大きく下落する傾向がある。
    その時間足での値幅の下限の目安と覚えておこう。
  • そして高値ラインが”レジスタンス(抵抗線)”となります。
    ※レジスタンスライン
    トレーダーが意識するラインの1つ、レジスタンスライン付近では、売られやすくなっているが、抜けた場合は、”損切”により、価格大きく上昇する傾向がある。
    その時間足での値幅の上限の目安と覚えておこう。
  • アップトレンドがレジスタンスラインを上抜いてさらに上で同じようなトレンドが発生しています。
  • そして前にレジスタンスラインだったラインが、今度はサポートラインとなっています。
  • サポートラインを下抜いたことで、『N波動』から『逆N波動』へと転換しています。
  • 今後は、『逆N波動』がさらに継続して下落トレンドが発生するか、一旦レンジ相場に入り、再び上昇トレンドが発生するかといった展開になるでしょう。

このように、何度もNと逆Nで形成されたものが相場となります。

 

ここでPOINT!
レジスタンスライン、サポートラインは、抜けた後も意識されやすくなっている。
例えば…

  • レジスタンスラインを上抜いた後にそのレジスタンスラインが”サポートライン”に変わる場合
  • 逆にサポートラインを下抜いた後にそのサポートラインが”レジスタンスライン”へと変わる場合

※ここでは【一度相場で意識されたラインは、その後も有効に作用する傾向がある】ということを覚えておきましょう。この後詳しく解説します。

 

実践で使える相場の”波の形”

 

相場は波の形で判断できます。

インジケーター等を使用したテクニカル分析も多くありますが、波の形と少しのラインだけで、FXトレードはできます。

筆者のトレードでは、インジケーターは、ほとんど使用しません。
※使うのは移動平均線くらい…

インジケーターを使用するトレーダーでも”波形”は必ず意識します。

それほど”波形”というのは重要なものです。

そして波形には様々なパターンがあります。

本章では、代表的な波形のパターンと、その上で引けるレジサポラインを解説します。

 

波の形【トレンド転換型】

 

トレンド転換型とは…トレンドが転換する前に現れる波形です。

トレンドの転換時には、必ずブル(買い)ベア(売り)が拮抗する場面が現れます。

例えば…

図①のダブルボトムでは、トレンドがベアであり、安値(サポートライン付近)で、ブルとベアが拮抗して、ブルが優勢となったため、”ダブルボトム”の波形が形成されたと判断できます。

判断基準は、図赤破線の”ネックライン(戻り高値)”を目安に考えましょう。

つまり…

【サポートライン付近でダブルボトムを形成して、ネックラインを越えてきたらベアからブルへ転換したと判断してブルでエントリー】

こういった考え方ができます。

他図の波の形も同じです。

高値、安値、そしてネックラインを相場の波から読み取り、ネックラインを判断基準としてエントリーを行うようにする。

これだけです。

「そんなに簡単にいくのかな?」と疑問の方は、一度過去チャートをみてください。

トレンドの転換には、必ずと言っていいほど、図の波の形のどれかが当てはまっているはずです。

過去チャートでそういったパターンを確認することもFXトレーダーという研究職の仕事の一つです。

 

波の形【持ち合い型】

 

持ち合い型とは…相場がもみ合っているときに発生する波の形です。

転換型の一部も味方によってはこの持ち合い型に相当します。

持ち合い型の特徴としては、Rライン、Sライン共に、抜けた場合にスっと値幅が伸びやすいことが挙げられます。

そして、持ち合い型は、トレンド継続中に発生する場合も多々あります。

【上昇トレンド中に持ち合い型の波形となり、Rラインを上抜けたことでトレンド継続】

このような考え方が出来ます。

トレード例…

【上昇トレンド中、図②のボックス波形が発生しました。ボックス内ではノーポジションで静観し、上抜けたところでエントリー】

といったトレードが有効です。

つまり、ブルとベアの決着がついてからエントリーを行うことが有効ということです。

さきほどの説明で”抜けた場合値幅がスっと伸びやすい特徴がある”と解説しましたよね。
これは、自分のポジションと逆行した場合の損益もグっと膨らんでしまうリスクがあるからです。

なので、決着がついてから勝ち馬に乗るといった手法が、最もリスクが少ないトレード=勝てるトレードということです。

 

波の形 チャートで解説

こちらは、ユーロ円の1時間足チャートです。

一波目(図①)から上昇トレンドが発生しています。

二波、四波(図②,④)の部分は、先ほど解説した持ち合い型波形の”フラッグ”が発生しており、上抜けてさらに上昇トレンドを形成しています。

黄色ラインが”ダブルトップ”です。

ダブルトップは、高値が水平にそろう事よりも、図のように、高値を切り下げて形成するほうが、多いです。

「ちょっと形が違うからダブルトップじゃない」などと決めつけず、柔軟に対応できるようになりましょう。

ダブルトップを形成し、ネックラインを割ったことから、この相場は転換したと判断できます。

ここがポイント!

ネックラインは、とても意識されやすく、ネックライン付近では、強い売り注文や買い注文が入りやすい。 

これは、前半お見せしたチャート画面のレジサポと同様に、今回のチャート画像では、ネックラインのサポートを割り(図赤〇)、上昇から下落へ転換した相場は、再び上昇し、今度はネックラインが強いレジスタンスとして役割を果たしていることが分かります。(図オレンジ〇)

 

補足POINT

図上昇トレンドも同様ですが、波の見方として、”エリオット波動”というものがあります。

現状では、簡単これだけに覚えておきましょう。

  • 上昇トレンドの波=5波
  • 下落トレンドの波=3波

で相場が形成されているという理論です。

これは、気にせずとも絶対に知っていおいた方がいい理論ですので覚えておきましょう。
※エリオット波動の分かりやすい深堀記事も近日配信します。

 

実践と検証の具体的方法

FXトレーダーの仕事、”実践と経験”の具体的方法とは、結論から言うと”トレードノート”をつけることです。

なぜトレードノートをつける必要があるのか…

それは、次のトレードのためです。

トレーダーは、1回のトレードで完結する仕事ではありません。

何度も注文決済を繰り返しますので、1回1回のトレードを”見直す”ことが最も大切なことなのです。

それには、必ず記録をつける必要があります。

さらに、相場の中で仮説(予想)を立てることで、独自でパターンを作り、自分だけの勝率の高いパターンを作り出すことが、しっかり利益を出していけるトレーダーの条件でもあります。

人の手法をまねる事も、一つの方法ですが、高額で信用性の低い手法を売られるリスクもあり、そもそも人の手法が自分に対して合うものなのか、どんな根拠があってその手法が有効と言えるのか等は、やはり本人でしかわかり得ないことです。

だからと言って1から独自の手法を開発するなんてことは、やはり簡単ではありません。

ではどうすればいいのか?

人の手法を自分のものにすればいいのです。

特許のあるものではありません。

人の手法でも、実践と検証により、その手法の意味が分かり、利益を上げる事が出来れば、それはもう独自の手法といえるでしょう。

気を付けなければならないのは、高額なお金を支払って得る手法と、人の手法を根拠もわからずにただやってみることです。

それでは、お金が出ていくばかりで、入ってくることはないでしょう。

【近道は”手法”を学んで実践し、検証する】

そして【実践と検証には必ず”記録”をつける】

この2点をしっかりと行えば、利益は後からついてきます。

ではどのようにして記録をつければよいのでしょうか?

重要なポイントをまとめました。

 

トレードノートのつけ方

FXトレードで利益を上げるための7つの知恵です。

この7つをしっかり記録しすることで、あとから見直して改善もできれば、利益がでた方法を繰り返すことも可能です。

記録=財産です。

トレーダーは、一度の利益よりも、記録の方が大事だと覚えておきましょう。

 

① 通貨ペア


取引を行う通貨ペアを記録します。

いろいろな通貨ペアの記録をつけているうちに、自分はどの通貨ペアがあっているのか…

どの通貨ペアが分かりやすいか等が分かってきます。

通貨によって、市場取引量などが異なる為、変動幅や、変動のタイミングがいろいろあります。
記録をつけることによってそういった情報も自分なりに解釈して学んでいけます。

 

② トレードの理由(仮説・予想)


トレードの理由とは、簡単にエントリーの理由の事です。

「4時間足、1時間足で上昇トレンド中、15分足でボックス形成中なので、レンジブレイクでエントリー、1時間足R1で利確、ボックス安値を下回ったら損切」のような、エントリーする前に仮説を立てましょう。

 

③ 取引量


1回の取引量及びその量の通貨ペアをトレードした場合の”証拠金維持率”もしっかり把握しておきましょう。

 

④ エントリー決済のスクショ


買っても負けてもエントリー、決済のスクショを残して、トレードノートに張り付けられたら張り付けるようにしましょう。
どこでエントリーし、どこで決済したかがわかるだけでなく、”② トレードの理由”が、より明確に分かるようになります。

 

⑤ 利損益(Pips)


なぜ利益を伸ばせたか、なぜ損益がここまで膨らんだかが一目でわかります。
資金管理を行う際にも利損益を記録しておくことは有効です。

 

⑥ 仮説との整合性


これはいわば答え合わせです。

仮説と違う相場であった場合には、どのように違ったか

仮説通りの相場であった場合は、仮説ではなく実践結果として記録する。

これにより、何が正しく何が間違っていたかを再確認出来る為、同じ過ちを犯さず、利の出たトレードを再現することも可能となります。

 

⑦ 改善策


最後に改善策です。

⑥ 仮説との整合性で間違っていた内容に対する改善策だけではなく、あっていても、そのトレードが不安定な物であった場合は、改善が必要となります。

妥協せずに、しっかりトレードを見直しましょう。



 

何度も言いますが、トレーダーとは研究職です。

地道に見えるかもしれませんが、勝ちパターンを確立すれば、1日1時間の隙間時間で数十万円や数百万円を稼ぎ出すことが、誰でも、それこそ中学生でもできます。

ですが、それと同様に、研究を怠れば、リスクが同じだけ降りかかってくることも又、忘れないでください。

 

【検証済】有益なトレード手法をご紹介

筆者は本記事で、

「実践と検証が重要」
「実践と検証を行う為には人の手法をまねろ」
「まねた手法を研究し、自分のものにしろ」

と言いました。

その上で、筆者が実際に利益を出している手法1つご紹介します。

実際に筆者が検証を重ねて、利益を出している手法なので、合う合わないなどはあまりないと思いますが、手法記事を読んでいただいたうえで、やはりしっかり自分で研究してください。

どうやっても人の物は人の物です。

自分のものにするための努力を怠らないようにしましょう。

手法記事リンク:【FX手法】1日20pips以上の利益を得る方法※保存版
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今回は、トレード方法:実践編として、波の習性(N波動)、波動の形、FXトレード実践と検証方法をまとめました。

次回FXトレード学習は、応用編として、エリオット波動に関する記事を作成いたしますので、またそちらの記事も読んでいただけると励みになります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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4件のフィードバック

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