【完全初心者向け】FXトレード学習:チャートの見方基礎編
FXチャートの見方や相場の基礎についての完全初心者向け記事です。
- FX始めたいけどどうやって学べばいいか分からない
- チャート画面はどうやって見るの?
- 何をみてトレードすればいいの?
このような疑問を、シンプルにわかりやすく、そしてしっかり要点を抑えて解説致します。
これからFXを始める方は、必ず覚えておかなければならない基礎知識ですので、しっかり学んでいきましょう。
- チャート画面の見方が分かる
- 相場の種類が分かる
- これを読めばFXトレードが出来るようになる
- 基礎が身につき、負けにくくなる
【完全初心者向け】
FXトレード学習:チャートの見方基礎編
よく「FXは独学でできますか?」との質問がありますが、全然できます!
というか独学以外あるんですか?と言いたいです。
怪しい商材や、セミナー等もあまり意味のあるものではありません。
自分の身を守る為に、覚えておかなければならないこととして
『FXに必勝はない!』ということです。
FXは、トレーダーの習慣や、生活スタイルに直結してくるものなので、必勝法なんてものはありません。
では何を学んでいけばいいのか?
”基礎”です。
なぜ基礎がそれほど大事なのか?
FXトレードで収益を上げる為に行うサイクルに必ず必要だからです。
- チャート分析(現状の相場)
- ロジック(手法)の仮説を立てる
- トレードを行う(実践と検証)
- トレードの記録をつける
- 1~4までの内容のルールを設ける
トレードを行う上で、このサイクルを常に行います。
トレーダーとは、いわば研究職の様な物です。
検証と実践を繰り返して、勝率の高い独自のロジックを身に着けるようになる。
それらの数を増やしていって安定した収益を得る。
このような内容を行う為に基礎を必ず身に着けなければなりません。
その上で、最も必要で最も重要な指標として、まず”ローソク足”というものを学習していきましょう。
ローソク足とは…
ローソク足とは…
チャート分析において基本となる指標(インジケーター)です。
相場を時系列に沿って表示している日本発祥の大発明ともいえる指標です。
このローソク足は、トレーダーの殆どが使用している程重要なものです。
このローソク足の見方を覚えるだけで、相場の流れ、情報がかなり分かるようになります。
では”ローソク足の見方”を解説します。
ローソク足の見方
ローソク足は、”始値”から始まり、”終値”で次のローソク足へ移り変わります。
一つのローソク足が次のローソク足へ移り変わるまでに生じた高値、安値が”ヒゲ(影)”となって現れます。
陽線
始値から高い価格で終値となった場合に、陽線となります。
※図表 右側
【陽線が発生する=”買い”の勢いが強い】
ということが分かります。
陽線の実態は、長ければ長いほど”買い”の勢いが強く、小さければ小さいほど、”売り買い”が拮抗しているということが判断できます。
陰線
陽線とは逆に、始値から安い価格で終値となった場合に、陰線となります。
※図表 左側
【陰線が発生する=”売り”の勢いが強い】
ということが分かります。
こちらも陽線とは逆に、長ければ長いほど”売り”の勢いが強いことが判断でき、陽線と同様に、小さければ小さいほど、”売り買い”が拮抗しているということが判断できます。
ヒゲ(影)
ヒゲは、その『ローソク足の中で高安値を判断できる』と同時に、ヒゲの長さで、売りと買いの圧力の強弱を判断することが出来ます。
ここがポイント!
- 上ヒゲが長く、実態が小さいローソク足は売り圧力が強いことが分かる。
- 下ヒゲが長く、実態が小さいローソク足は買い圧力が強いことが分かる。
※こういったローソク足は、相場のトレンド(方向)転換時によく発生します。
ローソク足の時間
ローソク足には時間があります。
それらは、一つのローソク足で、1分・5分・15分・30分・60分・4時間・8時間・12時間・1日・1週間・1ヶ月等々、様々です。
小さな時間のローソク足ほど、方向の転換が激しく、大きな時間のローソク足の方向の転換は、トレーダー達も大きな”転機”として重要視します。
別記事で詳しく解説しますが、ここでは、ローソク足の時間に対する基本を覚えておきましょう。【小さな時間足は、常に大きな時間足の中にいる】
ということです。FXトレードでは、”相場の空間認識”が非常に重要となっています。
つまり、5分足(5分のローソク足)だけで、トレードし続けることはできない、ということです。
必ず大きな時間足で”相場の空間”認識を行い、そこから小さい時間足でタイミングを計るということを癖づけるようにしましょう。
相場の種類
相場の種類の基礎は以下です。
トレンド相場:
価格の変動に一定の方向感がある相場
レンジ相場:
価格の変動に方向感が無く、一定の値幅で推移している相場
トレンド相場とは…
トレンド相場とは、ある一定の方向(上昇or下落)へ、価格が変動している相場。
上昇トレンド
上昇トレンドでは、安値を切り上げて上昇していることが図から分かる。
この時、図表黄色ラインが、上昇トレンド相場のサポートライン(支持線)となる。
※トレーダーが意識するライン
相場の中では、このサポートラインを価格が下抜いた場合、トレンド転換となるケースが多い。
下落トレンド
下落トレンドでは、高値を切り下げて下落していることが図から分かる。
この時、図表黄色ラインが、下落トレンド相場のレジスタンスライン(抵抗線)となる。
※トレーダーが意識するライン
相場の中では、このレジスタンスラインを価格が上抜いた場合、トレンド転換となるケースが多い。
レンジ相場とは…
レンジ相場は主に、トレンドの転換などに起こりやすいです。
レンジ相場では、その値幅により、トレードを見送るか、レジスタンスライン(抵抗線)サポートライン(支持線)付近で逆張りによるトレードを行うことが基本です。
※逆張りとは…
相場のトレンド(方向)とは逆方向へ注文を行う事
例えば…上昇トレンド時に売り注文などは逆張りとなる。
※順張りとは…
相場のトレンド(方向)と同じ方向へ注文を行う事
例えば…上昇トレンド時に買い注文を行うことは順張りとなる。
レンジ相場では、逆張りが基本とされていますが、あくまで基本です。
必ず逆張りでうまくいくわけではありませんので、本記事では基本として覚えておいてください。
※詳しい分析の方法等は別記事にて解説します。
FX相場分析の方法
FX相場の分析の方法は、大きく分けて2つです。
テクニカル分析:
テクニカル指標を用いて行う相場分析
ファンダメンタルズ分析:
ニュースや、各国の経済等”経済指標”による分析
テクニカル分析とは…
テクニカル分析とは…
チャートを見て相場の方向性を分析する分析方法です。
インジケーターというテクニカル指標を用いて、相場の将来の値動きを予想する方法。
テクニカル指標は…
・トレンド系
・オシレーター系
の2種類に分けられます。
又、前半に解説した”ローソク足”もテクニカル指標の一つです。
テクニカル指標:トレンド系とは…
トレンド系テクニカル指標とは主に、トレンドの発生の有無、その強さなどをわかりやすくするためのテクニカル指標です。
※相場にトレンドが発生している時に活用できます。
トレンド系の代表的なテクニカル指標
- 移動平均線:
一定期間の終値の平均値を示したトレンド系テクニカル指標です。
基本として、短期移動平均線(5)長期移動平均線(25)などで表示され、短期が長期を上抜けば上昇トレンド(ゴールデンクロス)発生、逆に下抜けば下落トレンド(デッドクロス)発生とされています。 - ボリンジャーバンド:
移動平均線+αで表示される上下の線(帯)で形成されたテクニカル指標です。
上下の線(帯)は、外側へ行くにつれて『±1σ・±2σ・±3σ』とされ、基本バンドが広がればトレンド相場、縮まればレンジ相場とされています。
※ σ (シグマ) - 一目均衡表:
転換線・基準線・先行スパン1・先行スパン2・遅行線、の5つの線で構成されたテクニカル指標です。
ローソク足と同様、日本人により開発されたテクニカル指標です。
基本、先行スパン1と2により構成された”雲”より、価格帯が上であれば上昇トレンド、下であれば下落トレンドと判断されます。
相場の価格と時間の関係性(均衡)が分かりやすく、一目で確認できるということからトレーダーから人気のテクニカル指標です。
上記は代表的なものですが、他にも様々なテクニカル指標があります。
注意点として…
トレンド系テクニカル指標は、あくまでトレンド発生を基準としている為、方向感のない相場には適していない性質があります。
さらに、各インジケーターは、過去のチャートから”平均”として表示されている為、判断としてはワンテンポ遅れていると理解しておきましょう。
つまり、完璧なインジケーターは存在しないということです。
「これさえ使えば勝てる」などという安易な考えを持たないようにしてください。
テクニカル指標:オシレーター系とは…
オシレーターとは”振り子”という意味があります。
チャート画面にオシレーター系指標を表示させると、振り子のように一定の範囲を推移しています。
相場の”買われすぎ”や”売られすぎ”などの行き過ぎた相場の時に役立つテクニカル指標です。
※短期トレードなどに有効な指標です。
オシレーター系の代表的なテクニカル指標
- MACD(マックディー):
2本の移動平均線を用いて相場の状況判断を行えるテクニカル指標です。
MACDライン、シグナルライン、ヒストグラムの3つで構成されていて、基本的に、MACDラインとシグナルラインの交差は、トレンドの転換、ヒストグラム(中央部の水平ライン=0)より上にラインがある場合は、買い優勢、下にある場合は売り優勢とされています。
オシレーター系の中でも、幅広い場面に使用できるインジケーターです。 - ストキャスティクス:
相場の”買われすぎ”や”売られすぎ”を判断できるオシレーター系の代表的なテクニカル指標です。
0~100%で表示されており、基本、70%より上部では”買われすぎ”20%より下部では”売られすぎ”と判断されます。
短期売買(スキャルピング)等では、大変便利なインジケーターです。 - RSI(アールエスアイ):
ストキャスティクスと同様、”買われすぎ”や”売られすぎ”などの相場の状況が判断できるテクニカル指標です。
オシレーター系では、とても代表的なものであり、こちらも基本、70より上部では”買われすぎ”、30より下部では”売られすぎ”と判断されます。
レンジ相場、緩やかなトレンド相場などにはとても有効的な指標ですが、強いトレンドなどには弱いため、使いどころをしっかり見極めましょう。
こちらも代表的な物をご紹介しました。
トレンド系よりも早い判断が出来るのがオシレーター系の特徴ですが、オシレーター系に頼りすぎると、視野が狭くなり、重要な長期でのトレンドや、レジサポラインを見落としてしまいますので注意が必要です。
ファンダメンタルズ分析とは…
ファンダメンタルズ分析とは…世界経済の”経済指標”による分析です。
米国、欧州、日本などの経済状況により、相場の動きを分析するものですが、基本的に多くのトレーダーは、プロトレーダーでさえファンダメンタルズ分析を徹底的に行ってはいません。
なぜか…
それは、予想することはできないからです。
経済の状況から将来性を判断することは誰にも100%予想できません。
なので今回は、世界情勢による影響としてファンダメンタルの要素から相場にどう影響してくるのかを解説します。
これさえ覚えておけば大丈夫です。
というかこれ以上の分析は一般人には不可能です。
注目の経済指標
基本的に把握しておかなければならない経済指標は以下です。
- 【米】雇用統計:
毎月第1金曜日の日本時間22:30(サマータイムは21:30)発表 - 【米】FOMC:
年8回開催の日本時間4:00(サマータイムは3:00)発表 - 【日】日本銀行金融政策決定会合:
年8回開催の日本時間12:00前後~13:00前後発表 - 【欧州】ECB政策金利発表:
毎月第1木曜日の日本時間21:45(サマータイムは20:45)発表 - 【米・欧州・英】GDP(国内・域内総生産):
毎月1度発表の【米】日本時間22:30分(サマータイムは21:30)発表
【欧州】日本時間19:00(サマータイムは18:00)発表
【英】日本時間18:30(サマータイムは17:30)発表
上記の経済指標発表時は、急な変動が予想されます。
大きな変動は、スプレットが広がる恐れもあるので、基本手仕舞して、ポジションを持たないようにしましょう。
指標の結果は、一般人に予想できるものではありません。
トレードするなら、指標発表後の結果を見てから行うようにしなければ、トレードではなく、ギャンブルになってしまうので注意して下さい。
地政学的リスクによる相場への影響
地政学的リスクとは…
戦争、テロや財政破綻などのリスクを言います。
最近で言えば、北〇鮮などのミサイル発射や、新型ウィルスによる株価急落等が例として挙げられます。
そのような場合、相場は【円高】になります。
これを基本覚えておきましょう。
円高になるには原因があります。
それは円が安全な通貨だから ではありません。
基本的に大きいファンド(お金を運用している所)は、低金利の円を売って外貨を買う、例えばポンド円の売りポジションを保有しています。
地政学的リスクが生じた場合、それらのポジションを一斉に決済してしまうので、円建ての通貨ペアが全て円高になってしまうのです。
このような理由は、基本覚えなくても大丈夫です(笑)
【地政学的リスク発生=円高】
これだけしっかり頭に入れておけばOKです。
ファンダメンタルズ分析は、他にもいろいろと奥が深いですが、完全に把握しても、それを予想することはできません。
なので、相場分析では、基本テクニカル指標を軸に分析しましょう。
テクニカル分析は、利益がでても損益がでても次へつながる、”経験”となります。
そして”実践と検証”により、しっかりと”根拠”のあるものへと変わるものです。
トレーダーになる為に必要なのは、
【テクニカル分析】と
【ファンダメンタルが与える相場への影響】
と覚えておきましょう。
FX投資を1ヶ月で収入源にするには…
覚えておいてほしいこととして、FX学習のゴールは、FX投資を収入源とすることです。
実際に1ヶ月でFX投資を収入源にすることは可能です。
最短でFX投資を収入源にするには、経験者の知恵をもらうことが一番有効であり、本記事【初級編】~【上級編】までは、まさに経験者の知恵をもらうこととなります。
すでに感が良い人であれば、本記事を読んだだけで、チャートが見れるようになっているはずです。
つまり、基盤はできているということです。
もし本記事を読んだうえで
「まだよくわからない」
という方は、次に中級編で解説する内容、本記事の基盤をもとにした、トレード手法をご参考に、実践と検証を行ってください。
そして今度は中級編をもとに、自分自身の手法を確立してください。
あと参考までに【FXで勝てるトレーダーになる為の近道】という記事を参考に貼っておきます。
以上、今回はチャートの見方からFXの基礎知識までを解説しました。
次章”手法【中級編】”もご覧になって、是非検証してみてください。
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